PICワイプローダー <えっくすぴっくわいぷ> Xpicw.r ver 1.10 設計/制作 : Mitsuky .PIC ローダー制作 : 鳳 幽玄 監修 : TAK リリース : ion project 32768/65536 色 .PIC ファイルを様々な方法(ワイプ)で表示します。ワイプ を行うプログラムを分離した事により、Xpicw.r 本体に手を加えずにワイプの種 類を無限に増やすことが可能です。また、ZMUSIC映像同期モード・インダ イレクトファイル・アスペクト比調整用画像表示機能等をサポートしています。 また、鳳 幽玄さん提供の高速 .PIC ローダー SYS_FPIC.HAS を改造して使用 しています。 ■ ■ 使用法 ■ Xpicw [option] PICファイル名/GL3[.PIC] ・PICファイル又はGL3ファイルをワイプ表示します ・ 〃 名にワイルドカードが使えます ・HUPAIR に準拠しています ・ワイプライブラリ(拡張子 .WL )に対応しています Xpicw はワイプライブラリと共に使用します。同梱のワイプライブラリ left.wl は左スクロール表示を行うライブラリで、-W オプションで Xpicw -Wleft.wl PIC1.PIC とすると PIC1.PIC を左スクロールして表示し、同梱の iti16.wl を使って Xpicw -Witi16.wl PIC1.PIC とすると市松模様ワイプ(?)をしながら PIC1.PIC を表示します。 また、-S オプションで表示速度が変えられます。速度設定可能範囲は最低速 度は0、最高速度は各ライブラリにより異なりますが、.WL ファイルを TYPE してみればわかります。 なお、ワイプライブラリはカレントディレクトリ→ Xpicw.r のあるディレク トリ→環境変数 WL_path の指すパスの順に検索します。 ■ ■ 実行オプション ■ -S[数値] : 表示速度。無指定時は -S0 です。 -Wワイプライブラリ名[.WL] : ワイプパターンを指定。ワイプライブラリ名無指定時は普通に表示し ます。-WR とするとワイプライブラリをランダムに選択します。 -D[数値] : 画面クリア速度。無指定時は -D0 です。 -C[ワイプライブラリ名[.WL]] : 指定ワイプパターンで画面クリア。ワイプライブラリ名無指定時は普 通に画面クリアします。-CR とするとワイプライブラリをランダムに選 択します。 -L[X][,Y] : ロード位置指定。 -M : ファイル読み込み中、マウスカーソルをアニメーションします。 -K : 表示後、キー/マウス入力待ちします。 -T[数値0][,数値1] : 表示後に [数値0] だけ待ちます(通常の .PIC ローダーと同じ)。 [数値1] を指定すると表示前に [数値1] だけ待ちます。単位はどちらも 秒(小数点以下2桁まで指定可能)です。 ┌ Xpicw.r 起動 表示完了┐ ┬────────┬─────┬──────┬────┬────┬─────┬─────┬ │Xpicw.r 読み込み│WL読み込み│PIC読み込み │PIC展開 │時間待ち│画面クリア│ワイプ表示│ ┴────────┴─────┴──────┴────┴────┴─────┴─────┴ │←─── この時間を [数値1] で指定 ───→│ -K と -T を併用すると時間待ちの時、キー入力チェックを行います (時間待ちの際、何かキーが押されると指定時間立たなくても次へ進む)。 併用していない時でも [BREAK] / [ESC] を押すと強制的に終了します。 -Z[数値0][,数値1] : ZMUSIC映像同期モード。トラック [数値0] の カウンターが [数値1] を越えた時にワイプを開始します。ZMUSIC 常駐時のみ有効です。 -Iインダイレクトファイル名 : インダイレクトファイルを読み込んで表示します。インダイレクトファ イルは .PIC ファイル名と実行オプションを並べたテキストファイルで す。 -A : アスペクト比(縦横比)調整用画像を表示します。この時表示される 画像は ion project で提唱されている「7:5」の比率です。詳細は aspect.doc を御覧下さい。 -F[数値] : 数値=0 の時、.PIC のヘッダとは無関係に強制的に縦横比7:5 数値=1 の時、 〃 1:1 で表示します。 -Y : クロマキー合成(隠しオプション) .PIC ファイルの色0の部分を抜いて表示(重ね合わせ)します。但し ワイプライブラリによっては思った結果が得られない事があります(特 にスクロールするワイプライブラリ)。 (備考) ・オプションが煩雑ですが、要は -W の速度を -S で、-C の速度を -D で指定するという事です。 ・-WR / -CR 時に限り、-S / -D オプションで設定した速度が各ワイプ ライブラリの設定可能範囲を越えていた場合にもエラーを出さず、ワイ プライブラリの最高速度をワイプ速度とします。 例)-S3 -WR で iti16.wl が選択された場合、iti16.wl の設定可能最高 速度は2なのでエラーなのですが、エラーを出さず速度2でワイプします。 ・コマンドラインは左から右に解釈されます。例えば -k -a と -a -k で はキー入力待ちを行うタイミングが違う事に注意して下さい。 ■ ■ 環境変数 ■ ・SLASH 環境変数 SLASH=/ の時、/ をパス区切り記号と見なします(実行オプション 開始文字と見なしません)。 COMMAND.X を使われている方は特に設定する必要はありません。 ・WL_path 環境変数 WL_path の指すディレクトリからもワイプライブラリを検索します。 パス名は最後に "\" を付けて下さい。 例) set WL_path=A:\DATA\GRAPHIC\WL\ ■ ■ プログラムについて ■ ・ワイプライブラリのフォーマットは FormatWL.doc に記載してあります。 ・冒頭でも申し上げました通り、.PIC ローダーに鳳 幽玄さん提供の SYS_FPIC.HAS を改造して使用させて頂きました。Xpicw.r のためにわざわざ作っ て頂いて有難うございました。兄貴サンキュ。 ・アスペクト比に関するドキュメント aspect.doc はTAKさんに書いて頂きま した。有難うございます。毎度ご無理申し上げて申し訳有りません。 ・また、中村祐一氏の HIOCS.EQU を参考にさせて頂いたことに感謝申し上げま す(カーソル表示モードのワーク)。 ■ ■ 本プログラムのコンセプト ■ ・とにかくワイプ部分を分離してX680x0のビジュアル環境の活性化に役立 てて頂きたい、との一念で設計&制作しました。プログラム自体は簡単なんです けどその波及効果に期待しています。.wl ファイルは組み込みフリーなので色々 なプログラムに役立てていただけると作者望外の喜びであります。 ・画面クリアは .PIC 展開後に行います。画面クリアを行った後 .PIC を読んで 展開して表示する、だと画面が真っ暗なまま待たせる事になるので、これが嫌で 付けた機能です。 ・Xpicw.r は FLOATn が無くても動作します。また、インダイレクトファイルを 使用する事により、COMMAND.X が無くてもCG集が制作できます。 ■ ■ 転載について ■ Xpicw.r 本体及び同梱のソースリスト、ワイプライブラリ(拡張子 .WL )は 転載&改造自由のフリーウェアとします。商的配布も可です。転載に当たって ソース及びドキュメントを削除しても構いません。以上からディスクマガジンや 同人ソフトのCG集等での使用もOKです。 ワイプライブラリを他のプログラムに組み込んで利用(配布・販売含む)する 事も認めます。 (EOF)